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Indigo Idea
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松本にて  旧開智小学校〜縁は異なもの〜 
旅から戻りました。
とても驚かされ、胸の奥がぐぐーっとなることがあったりしました。

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—前段
長くからの友人の好きな作家さんで梨木香歩さんという方がいます。
「西の魔女が死んだ」の著者でもあります。
映画化もされたので、読書好きでない方もご存知かと。
友人は「からくりからくさ」が大好きでして。わたしも「からくりからくさ」とペアになる「りかさん」という作品を両方読んで、とても好きになりました。なんて深く複雑なのに、こんなにも透明な清々しい気持ちになる物語のだろうと。

「りかさん」は、りかさんという市松人形とようことおばあちゃん。人形たちの世界。
「からくりからくさ」大人になった蓉子(ようこ)は染色を勉強中、織りを勉強中の友人紀久と与季子と、鍼灸を学びにきたマーガレットとりかさんとをめぐる物語。


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松本に着いて、一番はじめに見学したのが「旧開智小学校」という
重要文化財にもなった小学校校舎です。
小学校の名前を掲げるのはちょっと和風な天使(の彫刻)です。

それまでの寺子屋の教育から近代教育へと変わっていった場所。
明治維新をうけて廃仏毀釈で廃寺となった全久院跡地につくられた。
擬洋風建築の校舎は明治9年4月に竣工。
教育法も建築も当時の最先端を行く学び舎だったのでしょう。

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どっしりした手すりや階段、扉の植物模様。ギヤマン(色ガラス)の窓。オルガン。
洋をまねたなかにでてしまう和。

開校のいきさつや、その時代の授業内容などが展示され、細やかな建築を「ふむふむ。へー。」と眺めては写真をとりつつ順路を進みます。

「子供たちの遊び」というような主旨のガラスケースのなかに『青い目の人形 Jeanちゃん』とその『おともだち(市松人形)』というコーナーがありました。青い目の人形は小学校のそばにある松本幼稚園に寄贈されたもので、宣教師シドニー・L・ギューリックが、日本の『雛祭り』という習慣を知り、人形を通じて日米親善をはかろうと贈ったものです。


ここで前段とつながるのですが、


「りかさん」は正に旧家のお雛祭り(雛壇に一緒に飾られるあらゆる人形たちのもつ不思議な話)と、宣教師から贈られた青い目のママドール、(戦争中に「日米親善の象徴」人形は酷い方法で処分されてしまう話)を大きく取り上げたお話だったからなのです。


わたしは驚いたような、嬉しいような、ジーンときたような、なんとも感激でした。
「からくりからくさ」も「りかさん」も好きだったとはいえ、物語の背景を調べるようなことはしなかったし、具体的にどこだという地名は作中にはされていませんでしたし。

からくさのように何がどこで、繋がり合い、巡り会うのか、ほんとうに縁というのは異なものです。
友人がこの本の話をしてなければ。自分も読んでみたいと思い、実際に読了してなければ。松本にいってなければ。。。。

このぐーっと胸にせまる気持ちは、やはり「からくりからくさ」と「りかさん」を読んだ方にしか伝わらないのかな?こうして記事に書けども、心もとないです。
そのうえ珍しく長文なってしまいました。でも伝えずにいられないのが人の心ですな。


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by natsuko419 | 2010-09-25 19:18 | Traveling
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