サマーウォーズ
ブルーバックで合成満載のアニメみたいな実写映画も、3DCGの映画もいいけれど、サマーウォーズはアニメらしいアニメ映画である良さをかんじる映画です。
仮想現実世界の危機→現実世界の危機
万全のセキュリティが壊れてハックされて現実世界のライフライン麻痺!
理系男子高校生と憧れの先輩の親戚「長野の田舎の名家・陣内一同」が世界を救う。
その脈略なさそうなそれぞれと、もりもりな登場人物が、最後までテンポも濃さも失わずに展開してく。
全世界の殆どの人がOZという仮想現実世界にアカウント、中にアバターを持つ。
コミュニケーションから住民票まで暮らしのほとんどの情報を扱う世界。
(mixiやFace bookやセカンドライフをもっとパブリックかつ情報を集約をした感じ)
その仮想現実世界の描きかたがステキ。時をかける少女のときのワープの描きかたも、すごくいいなあと思ってましたが、ファンタジックで。ちょっと色合いとかモチーフが村上隆的?
ただのアニメ映画じゃないのね。
実写以上に人間力があると伊賀大介氏のコメントがHPにのっていたけど本当だなって。
陣内家当主の陣内栄おばあちゃんが「一番良くないのはひとりでいることとお腹がすいてること」って言うのです。
帰る家があって。家族とご飯を食べる。
分かち合うひと。励まし合えること。
単純なようなことが大切で。大切なものを守ろうとすることの大切さがあって。
(20世紀少年のときもそんなことが浮かんだのだけれど)
登場人物たちの瑞々しさが、こんなにも清々しい気持ちにさせるのです。
主人公・理系男子のアバターが乗っ取られて借り場しのぎアバター。
ちょい間抜けなリスは場内に笑いを巻き起こしますが(笑)
理系男子にときめいちゃう!文系女子の私でした。
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